
大分トリニータ シーズン総括 戦い方を徹底できず低迷、降格危機で現実路線へ 【大分県】
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佐賀国スポのライフル射撃少年女子で小原喜花(由布高2年)が2種目で入賞した。エアライフル立射30発と同60発で8位。「全国には強い選手がいっぱいいる。ファイナルは不安で、自分が一番と思えなかったが、この舞台を経験できたのは良かった。もっと上を目指せると思えた」と、悔しさは残ったが大きな自信も手にした。
中学まで剣道に打ち込んだ小原は、高校からライフル射撃を始めた。初めて銃を撃ったときの感覚は忘れられない。「小さな標的に当たったときのうれしさは今まで感じたことがないものだった」とすぐに夢中になる。当初は何も考えず感覚で撃っていたが、日本代表選手が取り入れている呼吸法などを学び、射場に立ち、銃を構え、引き金を引くまでのルーティンをつくった。
初めての国スポで2種目入賞した
初めての国スポは予選を難なく突破したが、8人が勝ち上がるファイナルラウンドは別物だった。独特の雰囲気があり、「緊張はしていないつもりだったが銃が揺れた」と小原。何度も銃を構え直し、仕切り直す。60発競技のファイナルでは、制限時間内に撃てず失格になった。「引き金を引けない弱さが出た。やらかした」と頭を抱えたが、焦らずに「自分の間」になるまで撃たない度胸は大物の証し。小原には「自分には伸びしろしかない」と言い切れる気持ちの強さもある。
国スポ1カ月前に銃を購入した。これまでの借り物とは違い、愛着も増した。「今回は(銃と)友達になれなかったが、信頼関係を築きたい」と相棒と再起を図る。「ファイナルで勝てる選手になる」という新たな目標を掲げ、これまで以上に練習へのモチベーションが高まりそうだ。
「ファイナルで勝てる選手になる」と誓った
(柚野真也)
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