
大分トリニータ シーズン総括 戦い方を徹底できず低迷、降格危機で現実路線へ 【大分県】
その他
全国高校総体なぎなた競技
7月29日 レゾナック武道スポーツセンター
団体試合決勝
大分西1-3牛津(佐賀県)
メンバー7人が一丸となって勝ち取った準優勝だった。全国高校総体のなぎなた団体試合で大分西は予選リーグ2試合、決勝トーナメントは決勝までの4試合、計6試合全てで先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の並びを入れ替えた。対戦相手によってメンバーも替え、貪欲に勝利を追求した。キャプテンの上杉真子(3年)は「誰が出ても戦力は変わらないのが今年のチームの強み。決勝で負けたのは悔しいけど、チーム力を発揮できた」と胸を張った。
地元開催となった今大会は、築城理恵監督が準備や運営などに携わり、当日の試合だけでなく練習にも参加できない日々が続いた。上杉や副キャプテンの中津留未桜(同)を中心に練習メニューを考え、ミーティングを何度も開き、意思疎通を図った。大会ではその日のコンディションや対戦相手との相性など加味し、自分たちでオーダーを決めた。不安もあったが、7人で支え合い、勝利を目指した。
勝負強さを発揮した中津留未桜
山場は準決勝の清教学園(大阪府)との試合。ダブルエースの上杉が一本負け、山名七海(3年)が引き分ける誤算を、中津留がスネを決めてカバーした。勝ち数、本数で並び、決着は代表戦にもつれた。山名は泣き崩れていたが、全員総意で代表戦を託されると「自分が勝負を決める」と気持ちを切り替えた。「不安だらけだったけど、みんなが背中をさすってくれて冷静になれた」とコートに立つと、「始め」の合図とともになぎなたを振り下ろし、得意の面を決めた。会場はどよめき、この日一番の拍手が勝者に送られた。
決勝では力尽き、春の全国選抜に続く二冠を達成できなかったが、中津留は「最高の仲間と最後まで試合ができた。全員の力で勝ち取った準優勝だった」と納得顔。山名は「悔しさは残るけど最後まで7人で戦えた」ことを喜んだ。この大会で競技をやめる者、次のステージで続ける者など、それぞれの道を進むが、「最高の仲間と、最高の夏を過ごせた」と全員が笑顔で会場を後にした。
地元開催で準優勝に輝いた大分西のメンバー
(柚野真也)
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