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全国高校サッカー選手権県予選前企画(4) 鶴崎工業 決定力と結束力で次こそはトップを目指す

全国高校サッカー選手権県予選前企画(4) 鶴崎工業 決定力と結束力で次こそはトップを目指す

 全国高校サッカー選手権大会の県予選開幕前企画として注目校を紹介する。第4回は第2シードの鶴崎工業。2月の県高校新人大会と6月の県高校総体でともに準優勝、頂点まであと一歩と迫っている。

 

 安定した力を発揮できているともいえるが、「最後に勝ちきれないところが課題」と有田利広監督。県高校新人大会と県高校総体では日替わりのヒーローがチームを勝利に導いたが、一方で絶対的なストライカーがいないことが決定力不足を招いた。6月の県高校総体後は「高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ2021 OFAリーグ1部」や紅白戦を通して、課題を見つけ、攻撃の形を見直し、精度を高めた。

 

 攻撃の核となるのがMF幸優成(3年)。選手層の厚い鶴崎工業において、1年生の頃から試合に出て、経験を積んだ。「ウチの攻撃の全権を担う」と有田監督も絶大の信頼を寄せるが、それだけに他校からのマークも厳しく、これまでは思うようなプレーができなかった。「僕にマークが集まるということは他がフリーになる。そこをうまく使いたい。準優勝はもうたくさん。優勝以外は考えられない」と最後の大会に懸ける思いは強く、「サイドチェンジやドリブル突破で局面を打開するプレーをしたい」と試合プランを練っている。

 

堅守が安定感をもたらす鶴崎工業

 

 守備はキャプテンの瀬戸口智哉(3年)が最終ラインを統率し、細かなポジショニングを修正してバランスを保っている。一発勝負のトーナメントを勝ち上がるためには守備の安定は必至で、「無失点で優勝する」とこれまでと同様に堅守を目指す。瀬戸口はコンディションが良く、「絶好調。負ける気がしない」と手応えを感じている。

 

 初戦はいきなり、前大会で優勝して全国高校サッカー選手権大会に初出場した日本文理大学付属と対戦する。有田監督は「どこと対戦してもやることは同じ。ウチはチャンピオンではない。常にチャレンジャーの立場。今年は混戦、どのチームにもチャンスがある」と話し、夏場に改善した「決定力」と部員、スタッフ、保護者を含めた「結束力」で勝ち上がり、3度目の正直で頂点に上り詰める。

 

チームの精神的支柱となる瀬戸口智哉

 

 

(柚野真也)

大会結果