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バスケットボール女子 序盤のリードを守り切った大分が優勝

バスケットボール女子 序盤のリードを守り切った大分が優勝

第75回南九州四県対抗バスケットボール選手権大会県予選

女子決勝 4月11日 大分舞鶴高校体育館

大分110-95明豊

(31-17、27-24、21-30、31-24)

 

 南九州四県対抗バスケットボール選手権大会県予選の女子決勝は、2月の県高校新人大会と同じ顔ぶれとなった。大分が明豊を110-95で制し、新チームになり2度目の頂点に立った。

 大分は序盤から優勢。第1クオーター(Q)に梶西未知と板倉菜緒の2年生コンビが共に3連続得点し点差を広げると、その後も得意のパスワークで翻弄(ほんろう)して逃げ切った。

 

 大分は新チームとなってから徹底したことがある。楠本哲二監督は「ルーズボールやリバウンドなど、一つ一つのプレーに対して手を抜かない。当たり前のことを当たり前にプレーする」と球際の部分での執着心を植え付けた。ドリブル、パス、シュート、ハンドリングといった基本技術を高め土台にすることでボールへの集中力が増し、盤石の試合運びを見せた。

 

 梶西が試合をつくり、板倉は長い手足を生かし、ゴール下で得点を重ねてこの試合最多となる40得点を挙げた。そこに入学したばかりの緒方梨乃(1年)が豊富な運動量で走り回り、速攻でチームを勢い付けた。チームの土台となる3年生はリバウンドやブロックアウトと泥臭いプレーをいとわず、チームを縁の下から支えて勝利を引き寄せた。キャプテンの後藤楓花(3年)は「新1年生が加わりチームとして走れるようになった。課題だったリバウンドの意識が高まり、大会を通して成長できたと思う」と大きな手応えを感じたようだ。

 

県高校新人大会に続き優勝した大分

 

 試合の立ちあがりでつまずいた明豊は、前半を終えて17点差と大きく引き離された。「準決勝の藤蔭戦で思わぬ大差で勝利し、少しだけ気が抜けたのは否めない」(杉山真裕実監督)が、後半に立て直した。「前半は相手のリズムに合わせてしまったので、自分たちのタイミングでシュートを打つように心掛けた」と金丸瑞稀(3年)。高確率でシュートが決まり、徐々に点差を詰めていくと、第4Qで金丸の3点シュートが決まり1点差まで追い詰めた。しかし、ここから一気にギアを上げた相手に追いつく体力はなかった。結果的には15点差で敗戦したが、スコアほど実力差はなかった。「ミスを減らして総体ではリベンジしたい」(金丸)と話す言葉に力が入る。

 

 優勝した大分、準優勝の明豊、シード決定戦勝者の藤蔭は南九州四県対抗バスケットボール選手権大会への出場を決めた。今大会で得た課題と収穫を5月末から始まる県高校総体に向けたチーム再構築の糧とする。全国高校選手権大会(ウインターカップ)でベスト16となった中津北を含め、女子は混戦が予想される。

 

確かな手応えを手にした明豊

 

 

(柚野真也)

大会結果

2023年度