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バスケットボール男子 個の力で上回った柳ケ浦が“前哨戦”を制す

バスケットボール男子 個の力で上回った柳ケ浦が“前哨戦”を制す

第75回南九州四県対抗バスケットボール選手権大会県予選

決勝 4月11日 大分舞鶴高校体育館

柳ケ浦102-66大分上野丘

(31-7、32-17、18-20、21-22)

 

 5月末から始まるバスケットボールの県高校総体の“前哨戦”となる南九州四県対抗バスケットボール選手権大会の県予選が11日に大分舞鶴高校体育館であり、優勝した柳ケ浦と準優勝の大分上野丘、シード決定戦勝者の別府溝部学園が23日から開催される本戦の出場を決めた。

 

 昨年末の全国高校選手権大会(ウインターカップ)に出場した柳ケ浦は新チームとなり“県内無敗”を掲げ、2月の県高校新人大会の優勝に続き、同大会を制覇した。決勝戦を含めた5試合で接戦となったのは準決勝の別府溝部学園戦(67-64)のみ。他4試合は100点ゲームで圧勝した。

 

 県高校新人大会以降、個人能力の向上に重点を置いて練習を重ねた。チームの成熟度はこれからだが主力の3年生が試合をコントロールし、点差が開いた試合では1、2年生がコートに立ち、経験を積んだ。決勝前のミーティングでは「隙を見せず、一気に試合を決めるぞ」と中村誠監督が叱咤(しった)。第1クオーター(Q)では高さで圧倒する2㍍のドゥルグーン(3年)が連続22得点を決めて31-7と大きく引き離し、勝負の大半を決めた。

 

 負傷し、ベンチでチームメートの活躍を見守った木原光晴(3年)は、「チームに迷惑をかけたが、みんな練習の成果を発揮してくれた。本戦では九州の強豪校と対戦するが優勝することしか考えていない」と手応えを口にし、ドゥルグーンは「勝ち続けることに意味がある」と勝利を貪欲に追求する。

 

新チームとなり県内無敗の柳ケ浦

 

 準優勝の大分上野丘は準決勝の大分舞鶴戦で85-80の激戦で体力を消耗した。「言い訳にはできないし、舞鶴に勝ってほっとしたところがあった」とキャプテンの安部剛史(3年)。決勝では試合の立ち上がりの悪さが響いた。後半は相手の主力がベンチに下がったとはいえ第3Q、第4Qでは得点を上回った。「九州、全国大会に出たら大きな留学生を擁するチームと対戦する。高さに対抗できる武器を見つけなければ対等に戦えないが、できることはある。それを突き詰めれば勝機はある」と今村泰三監督。

 

 前哨戦で柳ケ浦が頭一つ抜け出た感はあるが、県高校総体では守備強度が格段に上がった別府溝部学園が対抗馬となり、大分上野丘、大分舞鶴が追う展開になりそうだ。

 

奮闘した準優勝の大分上野丘

 

 

(柚野真也)

大会結果

2023年度