主将奮闘記vol.2 大分上野丘高校バスケットボール部 安部剛史(2年) 「今一番不足しているのは、うまさより強さ」
- 主将奮闘記
キャプテンの存在は絶大だ―。その競技が誰よりも好きで、一番うまくて、グラウンドやコートで答えを出せる選手、チームを引っ張り、仲間を盛り上げて、一番真面目に練習し、誰よりも努力する選手、中には試合には出ないが自分のこと以上にチームのことを考えている選手がキャプテンになることもある。
キャプテンに任命された選手にとって、その責任は大きな力となるだろう。仲間からの信頼を裏切らず、どんなときも信念を持ち、与えられた仕事に責任を持って、さらなるレベルアップを求める。そんなキャプテンの本音を聞いた新企画「主将奮闘記」の第2回目は、大分上野丘高校バスケットボール部の安部剛史。
昨年の県高校総体ではノーシードから強豪校を次々と倒し、決勝戦まで突き進んだ。安部は司令塔として試合をつくり、勝負どころでは得点源としてチーム躍進の原動力となった。今村泰三監督は「気持ちが強く、身体能力も高い。小学生の頃から全国大会を経験してキャリアがある。外からのシュートが入るようになれば抑えられない選手になる」と大きな期待を寄せる。
代替わりした昨夏に安部はキャプテンとなり、目標が明確になった。「県総体では今までの上野丘の歴史を変えることができた。でも、それはもう終わったことだし、決勝で負けた。今はそれ以上の成績を自分たちの代で残したいという思いが強い」。年明けから始まった県高校新人大会は、新チームの腕試しの場となる。「もちろん優勝を狙う」と語る言葉に熱がこもる。
Q:キャプテンになった経緯は?
県高校総体が終わって、自然となっていたという感じです。小、中学校でもキャプテンをしていたので気負うことはなかったです。どのカテゴリーでも全国大会に出場しているので、高校でも全国大会に出たい。高校になればこれまでと違い、県外の実力のある選手や留学生がいて戦力的には厳しいかもしれないけど、チャンスはゼロではないと思っています。
Q:キャプテンとして心掛けていることは?
自分が先頭に立って頑張る姿勢を示すこと。僕は言葉で鼓舞するのは得意ではないので、行動でみんなを引っ張りたい。プレー面では、背が低いのでシュート力やうまさ、走力でカバーして、ルーズボールなど数字に表れないところで違いを見せて、チームを勝利に導くプレーをしたいと思っています。
エースとしてチームを引っ張る