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原川中学校 全国大会連覇に向けてチーム力アップ!

原川中学校 全国大会連覇に向けてチーム力アップ!

 ハンドボール女子の原川中学校が、大分県中学総合体育大会で優勝した。先発メンバーの平均身長が160cmを越える大型チームは、攻守で対戦チームを圧倒した。決勝リーグでは、滝尾中に35—6、鶴崎中を40—9で倒し、今春の全国中学生ハンドボール選手権大会で優勝した実力を証明した。

 

 今大会を迎えるにあたり、甲斐万起子監督は2つのテーマを課した。ひとつは守備。積極的にボールを取りにいき、相手に思うようなプレーをさせない。「ボールを奪えないときは攻撃を遅らせ、リズムを作らせないこと」を徹底した。

 

 もうひとつは声。「ノーマークで走る人が声を出す。相手へのマークが外れたら声を出す。連係の声があれば攻守の切り替えはスムーズになる」と説き、試合中は選手の声が響いた。

 

 試合後、甲斐監督は「ある程度できた部分はあるが、守備から攻撃に移るときにどれだけ速攻が出せるかが重要。修正すべき点はある」と話せば、キャプテンの石川空は、「優勝できたのは良かったが、相手を5点以内に抑えることが目標だったので満足できない」と大差に浮かれた様子はなかった。

 

 全国大会連覇に向けて、明日5日から九州大会がはじまる。新チーム結成前から主力として活躍していた萩尾ほのか、岩本里菜の2人のエースが1月に右膝の手術を受けて、本調子ではない。それでも春の全国中学生ハンドボール選手権大会では他のメンバーが奮起し頂点を極めた。チーム力は上がり、堅守速攻に磨きがかかっている。石川は「ディフェンスを強化すれば、もっと速攻が生きる。九州大会でも相手を圧倒できる試合をしたい」と話し、その先にある全国体を見据えた。

 

 

注目選手

 

石川空(3年)

チームの司令塔。リーダーシップがあり、視野が広く、多彩なパスで試合を組み立てる。「声を出せて、チームメイトを引き締めることができる」と甲斐監督の信頼も厚い。九州大会を前に「誰かに依存せず、どこからでも点が取れるのがウチの強み。しっかり守って、攻撃につなげたい」と活躍を誓った。

 

 

萩尾ほのか(3年)

169cmの長身で、ダイナミックなロングシュートが得意のサウスポー。本来のポジションは右45だが、怪我明けで守備の負担を減らすために右サイドにコンバートされた。「春の全国大会はみんなが頑張って優勝してくれた。今度は私がチームの力となり、勝利に貢献したい」

 

 

岩本里菜(3年)

今も故障を抱えているがチームの中心選手として活躍する。パスやシュートのタイミングがよく、ハンドボールセンスが高い。シュートレンジが広く、華麗なステップワークで相手を抜き去る。「怪我でチームに迷惑をかけた。今度は私が頑張る番。全国大会で優勝することしか考えていない」

 

 

(柚野真也)