国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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なぎなた 全国選抜中止に落胆、次へのステップアップと切り替える大分西高校
全国高校選抜大会のなぎなた女子団体、男女個人戦への出場が決まっていた大分西だが、新型コロナウイルスの感染拡大により中止が決まった。さらに部活動の中止も決まり、2月29日の練習を最後に当面は自宅での自主練習が続く。小野博美監督は「男子選手にとっては全国高体連(全国高等学校体育連盟)主催の唯一の全国大会だったので試合をさせたかった。女子も厳しかった九州大会でチーム一丸となって全国選抜を目指し、出場権を勝ち取ったのに…」と悔しさをにじませた。
男子個人の試合に出場する予定だった入江晃太と片田涼介の2年生ふたりは、昨年の全国高校選抜大会に初出場し、入江は準優勝し、片田は5位入賞と好成績を収めた。「今年は日本一を目指す」と練習に熱も入っていただけに落胆は大きい。同じく女子の団体、個人戦に出場する予定だった長野沙綾(2年)も「先週末に県外の強豪校と合宿し、対戦も決まっていたので作戦を練りながら練習していたのに残念。今も信じられない。急きょ大会が開催されるなんてことはありえないけど、そのために準備はしている」と受け止めきれずにいる。
個人、団体での出場が決まっていた長野沙綾
部活動中止前の最後の練習では、「仮想全国選抜大会」として試合形式を行なった。小野監督は「想定できないことが起こりうる。だからこそ目の前の大会、目の前の相手に全力でぶつかろう」と呼びかけ、選手は複雑な思いを抱えながらも、一振りに力を込めた。大会中止を実感するまで時間はかかるが、「悔やんでも仕方ない。次も結果が残せるように自分に何が足りないかを考えてレベルアップしたい」と橋爪千聡(1年)。
当面は部活動の再開にめどが立たず、自主練習となる。小野監督は各自に練習メニューを渡し、「この期間をプラスに捉えるしかない。毎日、なぎなたに触れ、日頃できなかった細かい持ち手や操作を確認しよう。自分の試合を見て分析し、見つめ直す時間に費やし、部活再開後に成長した姿を見せてほしい」と伝えた。
次の公式戦は6月の県高校総体となる。「6月までの準備期間として、苦手分野をなくして強くなるしかない」とは全選手の共通の思いだ。
部活中断中は個々でレベルアップを図る
(柚野真也)