
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
県高校新人大会 バレーボール男子
1月26日 大分南高校体育館
準決勝 大分工業2-0大分南、鶴崎工業2-1別府鶴見丘
決勝 大分工業2-0鶴崎工業
県高校新人バレーボール大会は、ここ2、3年優勝を分け合った別府鶴見丘、大分南が準決勝で敗れた。決勝は大分工業が鶴崎工業に2-0で勝利し、5年ぶりの優勝を飾った。大分工業の江崎裕之監督は「決勝は意外な組み合わせだったが、準決勝の戦い方を見れば勢いがあったチームが勝ち上がったと思う。選手に勝つ喜びを味わせたかった。これまで積み重ねた練習が勝因」と振り返った。
古豪の復活には伏線があった。昨年10月の春の高校バレー県予選、優勝した大分南に準決勝で0-2で敗れたが、2セットとも接戦だった。敗れた悔しさが大きな糧になった。「それまでもどこにも負けない練習量だったが、負けてから質が伴うようになった」と江崎監督。原点に立ち返り、「ボールを落とさないバレー」を目指し、レシーブ力の強化を図った。そこからブロックとの連係により粘り強い守備が構築された。
悔しさをバネに復活した大分工業
大会のヤマ場となった準決勝で、大分南と再戦。全国舞台を経験した選手が半数残ったチームに苦戦を覚悟したが、甲斐優作、草野好貴の1年生エースが決定力を高め、流れを呼び込んだ。ストレートの勝利で勢いは一気に加速し、決勝第1セットでは接戦となったが、第2セットは相手を寄せ付けず、1セットも落とすことなく頂点に駆け上がった。
それでも守備に安定感はなかったという。「ボールが落ちなくなり、つなげるようになったが、課題のブロックはチームの約束事が徹底できていない。まだまだ力不足」と江崎監督の評価は厳しいが、そんな嘆き節にも期待感が混じる。2015年の春の高校バレー県予選で優勝して以降、優勝から遠ざかっていたが古豪が目覚めた。2月の九州大会での期待が高まる。「大分県代表として恥ずかしくない試合をしたい」と低迷期を乗り越え、主役に躍り出る覚悟だ。
5年ぶり24回目の優勝となった
(柚野真也)
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