九州高校野球県予選 乱打戦を制した大分工業 28季ぶりの優勝

2019/04/04
  • 高校野球

第144回九州地区高校野球大会県予選

4月2日 決勝 別大興産スタジアム

大分工業 000 000 070 3|10

情報科学 110 000 050 2|9(延長10回)

 

 

 第144回九州地区高校野球大会県予選最終日は2日、別大興産スタジアムで決勝が行われた。大分工業が情報科学に10ー9で勝利して、28季ぶり3度目の優勝を果たした。大分工業は春のセンバツに出場した明豊、大分とともに九州大会(20日開幕、鹿児島)に出場権を手にした。

 

終盤の打撃戦を制した大分工業

 

 試合は前半と後半で全くことなる様相を呈した。先発のマウンドに立ったのは両校のエース。大分工業は右腕の日高翔太(3年)、情報科学は左腕の後藤将太(3年)、日高は1、2回に点を許すも、粘りの投球で味方の援護を待ち、後藤はテンポよくストライクを先行して無失点を続けた。

 

 試合が動いたのは八回。ここまで後藤の前に4安打と抑え込まれた大分工業打線が爆発した。相手の継投を機に打者12人の猛攻で一挙7得点、逆転に成功する。5点のリードで気の緩みが出たわけではないが、その回に同点に追いつかれたのは今後の課題。山本一孝監督は「野球は後半勝負」とベンチに帰ってきた選手に檄を飛ばし、もう一度流れを呼び込むように集中力を切らせなかった。

 

 9回無死満塁のピンチに、この日、一度は後続にマウンドを譲った日高を再登板させた。「お前で打たれたら仕方ない。思い切り投げろ」の監督の一言が日高の気持ちを振るい立たせた。三振、併殺で無失点に抑え、延長十回の勝ち越しにつながった。終盤の打撃戦を制し、山本監督は「勝ちたい思いが焦りになったが、キャプテンを中心に打線が奮起し、日高以外の投手がつないでくれた。今大会の課題をあぶり出し、もうワンランクアップしたい」と、強豪校と対戦できる九州大会を夏への強化試合と位置付け、挑む。

28季ぶりに優勝した大分工業

 

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