フォーム変更が吉となり、ライバル対決制す 大分西・笠村瞭

2018/07/10
  • 甲子園

第100回全国高校野球選手権記念大分大会

7月9日 第2試合 別大興産スタジアム

中津南 000 000 000 0|0

大分西 000 000 000 1|1(延長10回)

 

 投手にとって投球フォームを変える判断は難しいが、「きっかけがほしかった」と大分西の笠村瞭(3年)は、大会1週間前に上手投げからスリークオーターに変更した。ぶっつけ本番だったが、「コントロールが良くなり、ボールの回転数が増した」。自信を持って投げられるからキレも球速も増した。この思い切りの良さが、笠村の持ち味だ。

 

 「緩急を使ってコースを投げ分ければ、打たれても守ってくれる」と仲間を信じ、打線の援護がなければ「いずれ得点は入る。それまで自分ができることをするだけ」と淡々と自分の仕事に集中する。常に物事を客観的に見る笠村だが、この試合は個人的な思い入れが強かった。10回まで投げ合った中津南の小倉伸志朗(3年)とは、小学校時代のチームメート。「あっちがエースで僕は控えだった。先に点は取られたくなかった」と秘めた闘志を燃やした。

 

 得点圏に走者を背負ったときは藤沢賢二監督の言葉を思い出した。「エースはピンチの場面でも焦ってはいけない。相手はお前をよく見ているのだから表情も変えるな」。ポーカーフェースを貫き、打者との勝負に集中した。10回を6安打に抑え、完投勝利。ライバルとの投げ合いは「この3年間で一番楽しかった」と振り返る。2回戦は第3シードの日田林工と対戦する。「甘い球は通用しない。まだまだみんなと一緒に野球をしたいし、アイツの分までしっかり投げたい」と話し、次の試合を見据えた。

 

 大会前にスリークオーターに変更した笠村

 (柚野真也)

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