全国高校野球大分大会 最高の形で準決勝に挑む津久見 【大分県】

2024/07/25
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 自信を失っていたエースに、藤丸監督は初戦からの投球内容を一緒に整理し、技術的な部分と精神的な要素を分析して寄り添った。佐伯は「プレッシャーに押しつぶされそうになったが、最後は開き直れた」と心身ともに充実してマウンドに立った。最速150キロの直球こそ出なかったが、低めにボールを集め、5回3分の1を被安打ゼロ、三振六つを奪う快投を披露した。エースの復活に、継投した是永凛太郎(3年)や木野村福太朗(同)も触発され、相手打線に付け入る隙を与えなかった。両投手とも安定感があり、今後も大崩れすることはなさそうだ。

 

 打線は瞬足の松下陽音(同)がリードオフマンとして出塁率の高さを誇り、好機をつくっている。中山飛龍明(同)は今大会3試合で6打点と勝負強さを発揮している。明豊戦に向けてチームの雰囲気は良く、「それぞれが自分の役割を果たすだけ」(佐伯)と気負いはない。真っ向勝負で力を出し切る覚悟だ。3投手の継投の並びは、藤丸監督の頭の中では「決まっている」と口ぶりにも自信が漂う。

 

今大会6打点と好調の中山飛龍明

 

 

(柚野真也)

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