九州地区高校野球大会県予選 決勝は大分舞鶴と藤蔭 【大分県】

2023/04/05
  • 高校野球

 第152回九州地区高校野球大会県予選の決勝がきょう5日、別大興産スタジアムで行われ、大分舞鶴と藤蔭が対戦する。準決勝は大分舞鶴が、2020年秋以降の県内公式戦で無敗だった明豊に4-3で勝利した。藤蔭はエースの松石信八(3年)が投打で活躍し、8-4で決勝に進出した。

 

天敵破り勢いに乗る大分舞鶴

 

 大分舞鶴にとって明豊は越えなければいけない大きな壁だった。2020年度に河室聖司監督が赴任して以来、公式戦で7連敗の相手。新チームになった昨年夏からは「先輩たちが越えられなかった壁を乗り越えよう」と打倒・明豊を掲げ、冬場も、速球派がそろう明豊投手陣を想定して、マシンをより速い設定にして振り込んだ。河室監督は「通常、冬場は緩い球を打ってフォームを固めるが、今年は速い球をセンター方向に打つことを徹底した」と話す。その成果は春に開花した。相手投手の140キロ台の速球に対して、狙い通りの打撃で打ち崩した。

 

 投げては公式戦初登板となる左腕の糸永遼太郎(3年)が7回3失点と好投。「気負いはなかった。僕の後ろにはいい投手がいる。打たれても仕方ないと割り切って投げた」(糸永)。その後は制球力のある渡辺蒼汰(3年)が無失点に抑え、逃げ切った。エースナンバーを付ける野上龍哉(同)を温存できたことは決勝への好材料。渡辺は「次(決勝)に勝たなければ何の意味もない。優勝して九州大会、夏の甲子園につなげたい」と意気込んだ。

 

制球力のある渡辺蒼汰が無失点で抑えた

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ