春のセンバツ甲子園 大分商業の投打の核となる選手たち(1) 【大分県】

2023/03/16
  • 高校野球

 「第95回選抜高校野球大会(センバツ)」が18日に開幕する。大会2日目に登場する大分商業。筋力強化を課し、ひと冬を越えてたくましくなった選手たち。大一番を前に、ここでは投打の核となる選手を紹介する。

 

児玉迅(2年/投手/173cm・73kg/右投右打)

 

 

 中学まで投手だったが、高校入学当初は野手を希望し、内野手用のグローブを新調した。初日の練習で当時の監督から「お前はピッチャーの方がいい」と言われ戸惑うも、同学年の守備のスペシャリスト上田迅人の守備技術の高さを見て、「レベルの差を感じた。ピッチャーの方が試合に出られるチャンスがあると思った」と使い慣れたグローブをはめることになった。

 野球に対し真摯に取り組み、責任感が強い。1年生の頃から児玉の努力する姿を見てきた長吉勇典部長は「自分で課題を見つけ、一人で黙々と練習してきた」と話す。

 昨秋の九州地区大会では3試合全てで先発投手としてマウンドに上がった。「守備から試合をつくる」ことを意識し、先発としての役割を果たしたが、児玉自身が納得できる内容ではなかった。「球速が上がれば、打たせて(アウトカウントを)取る投球に幅が出る」と大会後は走り込みで下半身を強化した。これまでは、力めば一塁方向に体が流れたが、踏ん張ることができるようになり球速は136キロまでになった。速球を武器に2種類のカーブとスライダー、チェンジアップを加え、確実に投球の幅は広がった。

 「球筋にこだわりたい。バックを信じて、ロースコアに持っていきたい。負ける気はしない」と、憧れの甲子園のマウンドでは強気な投球でチームを引っ張る覚悟だ。

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