高校野球 グッドルーザーの夏 恩師との一戦に敗れた大分商業

2022/07/20
  • 高校野球

全国高校野球選手権大分大会

準々決勝 7月18日 別大興産スタジアム

佐伯鶴城 060 000 002|8

大分商業 001 100 010|3

 

 「自分の力不足」。エースでキャプテンの重責を担った池田壮史朗(3年)の頬を涙が伝った。立ち上がりから制球に苦しみ、球数が増えた。「相手ベンチが少し気になった。空回りした」と声を振り絞った。シード校同士の対戦となった一戦。大分商業は序盤の大量失点が響き、準決勝進出に届かなかった。

 

 前任の渡辺正雄監督が率いる佐伯鶴城との準々決勝は、待ち望んだ試合だった。3月の人事異動で転任の知らせを聞いたとき、「頭が真っ白になり、みんな泣き崩れた」(池田)。監督に絶大な信頼を置き、一丸となって甲子園を目指していたチームは大きく揺らいだが、「勝って恩返しをする」を合言葉に夏の大会に臨んだ。3回戦を突破し、対戦が決まったとき、池田はワクワクが止まらなかった。「倒すことしか考えていない」と話し、仲石透羽(3年)は「今は相手の監督。敵視している。勝つしかない」と気合を入れた。

 

キャプテンとしてチームを引っ張った池田壮史朗

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ