県高校野球選手権 王者の名にふさわしく津久見に栄冠

2020/09/10
  • 高校野球

第138回県高校野球選手権

9月9日 決勝戦 ダイハツ九州スタジアム

明 豊 003 000 200|5

津久見 000 003 21×|6

  

  第138回県高校野球選手権の決勝戦が9日、ダイハツ九州スタジアムで行われ、津久見が明豊に6―5で競り勝ち、4季ぶり18回目の優勝を果たした。新チームになって初めての公式戦となった津久見は、3点を追う6回に長野隼(2年)の3点適時打で同点。7回に逆転を許すが、その回に同点に追いつき、8回に吉田蒼(2年)のスクイズで勝ち越した。明豊は先発の京本真(2年)が5回を無失点に抑えたが、終盤にミスから失点する場面があり、2度のリードを守れなかった。

 

 今夏の2020大分県高校野球大会で優勝した津久見の藤丸崇監督は、「先輩の背中を見ていた選手たちが終盤勝負で見事に逆転してくれた。選手は意識が高く、勝ちに飢えていた。相手の弱点を見抜き、ミスを逃さなかった」と顔をほころばせた。

 

 5回まで無得点。送りバントや走塁ミスもあって勢いに乗れなかったが、走攻を貫いた。決勝戦に上がるまで得点圏に走者を置きながら攻撃のバリエーションが少なかったが、大会期間中に実戦を想定した進塁練習を重ねたことで意識と技術、判断力がアップ。もともと能力の高い選手がいるが、「ガンガン打ちたいところを抑え、1点を確実に取るスタイルが浸透してきた」(藤丸監督)。足を絡めて相手に重圧をかけていく形ができ、一打で得点する攻撃を徹底している。今年4月から就任した藤丸監督の指導で、走力と小技を使った攻撃を磨いてきた。

 

勝ち越しのスクイズを決めた吉田蒼

 

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