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カヌー少年男子 競技人生最後の大会、悔いなく終えるために全力を尽くす 堂園也真斗(高田高校3年)

カヌー少年男子 競技人生最後の大会、悔いなく終えるために全力を尽くす 堂園也真斗(高田高校3年)

 今夏の全国高校総体(インターハイ)で高田高校勢が優勝を独占したカヌー競技。高得点が期待される少年男子のキャプテンとしてチームを支えるのが堂園也真斗(高田高3年)だ。選手としてはカヤックシングルに出場する。高木宏通監督は「他のメンバーが勝ったら自分のことのように喜ぶことができるリーダー。也真斗がいないとチームはまとまらない」と絶大な信頼を寄せる。

 

 2度目の国体出場となる堂園だが、「まだまだ入賞するレベルに達していない」と自ら奮い立たせ、厳しい練習を課して追い込んできた。堂園の真面目で練習熱心な姿に刺激を受けるメンバーは多く、互いをライバル視し切磋琢磨する。これまで「努力すればタイムは伸びる」を体現したからこそ、「今の自分に何が足りなくて、どうすれば改善できるか分かっている」(高木監督)。頭を使い、水をつかむ方法を理論的に整理し、反復練習で技術と体力を向上させてきた。

 

2度目の国体に臨む堂園也真斗

 

 小学校の頃からサッカー、水泳をしていた堂園は、中学3年の秋に父親の勧めでカヌー競技の道を選んだ。「サッカーで走り続けた持久力、水泳で身につけた水をつかむ感覚はカヌーに生きている」と違和感なく競技にのめり込めた。最初の2、3カ月は落水ばかりで練習についていけなかったが、負けず嫌いの性格が幸いし、人一倍練習することで、高校3年間でインターハイなどあらゆる全国大会に出場する選手となった。

 

 しかし、今回の国体を最後に、競技人生を終える。「悩んだ末の結論。競技を始めて3年間、きつかったけどすごく楽しかった。悔いなく終わるためには入賞したい」と強い覚悟を持って挑む。カヌー競技での一番の思い出を問うと、「いっぱいあり過ぎて選べない。でも3年間、同じ目標を持った仲間と練習した時間すべてが貴重だった」と応え、「アイツらと日本一を目指す」と活躍を誓った。

 

今国体が競技人生最後の大会となる

 

(仲間緒花)