全国高校サッカー選手権県予選 柳ケ浦vs大分 決勝プレビュー 【大分県】

2023/11/17
  • 冬の全国大会

 その意味でも、柳ケ浦がどのような中盤の陣形で挑むかが、一つのポイントになるだろう。有門寿監督はゲームメーカーである橋本琉唯(3年)と誰を中盤で組ませるのか。運動量があり、守備的な選手の起用を視野に入れながら、大分のサイドアタックを警戒するだろう。

 

 中盤を引き締めてスペースを消し、1、2本のパスで前がかりになった大分の最終ラインの裏を突きたい柳ケ浦にとって、トップ下の八尋馳(2年)の好調は心強い。準決勝では、大分と似たようなスタイルの大分鶴崎に対し、粘り強く守り、カウンターから八尋、橋本が得点している。有門監督は「決勝もチャンスは少ないと思うが、一本のパスから得点に結びつけることができる」と手応えを感じている。

 

 拮抗(きっこう)した試合で勝敗を分けるのは、局面を打開する個の力。その意味ではサイドに突破力の優れた選手がいる大分と中央にいる柳ケ浦とでは対照的。どちらにしても、先制点を奪ったチームが優勢であることは間違いない。緊迫した試合展開が楽しめそうだ。

 

手堅い守備で無失点を目指す柳ケ浦

 

 

(柚野真也)

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