鶴崎工業高校 肥後俊介 仲間と戦い抜くことができた最後の大会

2017/11/20
  • 冬の全国大会

 堅守速攻を掲げる松田雄一監督の指導のもとでは、“守備からの攻撃”が武器となる。守りの要であるDFとして、特に決勝戦では厳しいマークができたと振り返ったが、相手の実力が勝ると感じるプレーもあり、練習通りの動きができなかった場面もあったと反省した。何度か迎えたチャンスで得点できなかったことに対しても悔しさをにじませた。

 

 決勝戦直前、松田監督は「どのチームより控えの選手層が厚いことに自信を持て。安心して戦ってこい」という言葉で送り出したという。県高校総体後に引退する3年生も多い中、鶴崎工業は3年生全員が残り、今大会を一緒に戦い抜くことを決めた。これも精神的な支えになっていたようだ。「3年間一緒に練習してきた仲間が見守ってくれている。そう思うと全力で戦えた」。1年生から一緒に切磋琢磨してきた仲間との最後の戦いは準優勝に終わったが、ノーシードながらここまでの成績を残したことは3年間の集大成として素晴らしい結果だ。

 

 後輩にはこんな悔しい思いをしてほしくないと語りながらも、決勝戦は良い試合ができたと振り返る。卒業後は就職が決まっているようだが、サッカーも続けていくとのこと。

 

今大会では“堅守速攻サッカー”を体現した

 

(黒木ゆか)

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