柳ケ浦高校 県総体覇者に慢心なし 再度全国の舞台を狙う

2017/10/11
  • 冬の全国大会

サッカー 選手権県予選特集(1)

 

 今年もこの季節がやってきた。14日から高校サッカーで最も注目が集まる第96回全国高等学校サッカー選手権大会の大分県大会(選手権県予選)が始まる。シード4校を紹介するとともに、注目選手にインタビューする。

 

 今夏、念願のインターハイに出場を果たした柳ケ浦高校。しかし、県高校総体直後から選手のけがに泣かされ、インターハイをベストメンバーで戦えなかったのは心残りだった。その悔しさをバネに、選手権県予選でもう一度全国に行くと意気込んでいる。夏以降のOFAリーグ戦では、選手層を厚くすべくさまざまな選手を起用してきた。

 

 校舎からサッカー部専用グラウンドまでの距離は約3キロ。授業を終えると、この距離を走ることから選手たちの練習は始まる。個々の意識は高く、走り込み、筋力トレーニングなどフィジカルの強化に加え、普段の食事にも注目し、体調管理や体重管理に取り組んでいる。「決して強制しているわけではなく、率先してやっている子が多い。自らの課題を見つけられる選手ほど伸びがいい」と話すのは、柳ケ浦高校サッカー部の黎明期(れいめいき)から指揮を執り続ける野口健太郎監督だ。

 

 脳裏をよぎるのは、昨年の選手権県予選3回戦の東明高校戦。相手に粘られ0対0の末にPK戦でまさかの敗退を喫した。「高校生は1発勝負になったら思わぬ力を発揮する。それはうちにも他校にも言えること」と野口監督。選手たちにも「油断」はない。昨年のこの敗戦、そして悔いの残ったインターハイ。そういう意味では、まだ思いを消化しきれていない。技術的に突出した選手はいないが、個々が輝きを見せる今年のチームは、その輝きがまとまったときに大きな光となる。もう一度、全国の舞台を目指す。

 

インターハイに続き、選手権の出場を狙う 

 

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