女子第37回県高校駅伝競走大会 満身創痍(そうい)の大分東明が自力を見せつけ7連覇

2021/11/11
  • 冬の全国大会

女子第37回県高校駅伝競走大会

11月6日 大分スポーツ公園内周回コース

5区間、約21キロ

大分東明 1時間13分42秒

 

 満身創痍だった―。登録メンバーはなんとか8人そろえたが、大会1週間前で走れる状態にあったのは5人のみ。「攻めの練習ができず、慎重な調整で本番を迎えた」と井上浩監督。高校駅伝の憧れの舞台となる全国高校駅伝競争大会「都大路」に向けた県予選となる「女子第37回県高校駅伝競走大会」で、大分東明は留学生のスーサン・カモソ(2年)を故障で欠き、日本人選手だけの布陣。7連覇に向けて黄信号がともったが、最後は自力の差を見せつけトップでゴールした。

 

 今年もアップダウンの起伏の激しい大分スポーツ公園内周回コース。「全選手が対応できるようにシミュレーションはしてきたが、後半に失速した部分があった」(井上監督)。第1走者の多田妃奈(同)が2位と57秒差をつけてトップで走り切ったが、2区から4区で差をひっくり返された。アンカーの竹原さくら(3年)は1秒差の2位でタスキを受け取ったが、焦りはなかった。1年生の頃から都大路を経験した竹原は、これまでの経験と「周りを気にせず自分の走りをすれば問題ない」と自信があった。前半の上り区間までペースを抑え、得意の下りで一気に加速すると、後は一人旅だった。

 

 全体の記録は無難なものだったが、井上監督は「課題より収穫の方が多かったのが実感だ」と練習不足で、調子が上がらない中で走り切った選手をたたえた。「全国で戦うためにはあと2、3段階上げなければいけないが、故障者が復帰すれば思い切った練習もできる。これ以上悪くなることはない」と話した。キャプテンの竹原は「負傷者が多くベストではなかったが、都大路で走りたい思いをタスキに感じた。全国までに入賞争いができるレベルに達したい」と全国を見据えた。

 

1区で力走した多田妃奈

 

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