春の高校バレー(女子) 日本一連覇に向けて好発進の東龍 選手層の厚さ見せつけ21連覇

2020/11/09
  • 冬の全国大会

 優勝チームのなかで唯一、悔し涙を流したのが2年生セッター新改星南。昨年は春の高校バレーで正セッターとしてコートに立ち、今年はさらなる飛躍が期待されるが、決勝戦ではトスワークが単調になり、高速コンビバレーに固執してしまった。「すべては自分の責任。周りのことを考えず、気を使わせてしまった」と悔やんだ。人一倍負けず嫌いで責任感のある選手だ。今日の失態は、「春高で取り返す。試合の悔しさは、試合でしか取り返せない」と目を真っ赤にして話した姿に覚悟の大きさを感じた。

 

 

 例年であれば全国高校総体で新チームの課題を抽出し、国体で修正し、春の高校バレーで総仕上げする流れだが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で強化プランの大幅な見直しを強いられた。公式戦での試合数が極端に減り、おのずと1年生の経験の場が限られた中で、春の高校バレー県予選で課題を見つけ、修正しながら4試合を消化したことは収穫となった。「(好不調の)選手を見分け、コート内とベンチワークの意思統一も必要」と竹内監督。正セッター争いしかり、室岡に次ぐポイントゲッターなど、チーム内の至るところで競争が勃発する。「全国への挑戦権を得たことで、これから3年生の意地も出てくるし、経験を積んだ1、2年生も試合に出たい欲が出てきている」。監督の言葉に従えば、県予選優勝とはいえ、「日本一連覇」に向けて収穫と課題を得た大会となった。

 

日本一連覇を狙う東龍

 

 

(柚野真也)

 

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