県内から2校 明豊、大分 選抜高校野球出場決まる

2019/01/25
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 第91回選抜高校野球大会(3月23日に開幕・甲子園)の出場32校を決める選考委員会が25日、大阪市内であり、県内からは明豊と大分が選ばれた。県勢の2校選抜出場は2009(平成21)年の明豊、大分上野丘(21世紀枠での出場)以来10年ぶり。明豊は3回目、大分は初のセンバツ切符を手にした。

 組合せ抽選会は3月15日、大会は3月23日から4月3日までの12日間開催する。

 

打ち勝つ野球でベスト8以上狙う

 

 明豊は今宮健太(福岡ソフトバンクホークス)を擁した2009年以来10年ぶりのセンバツ出場をたぐり寄せた。昨秋の九州地区高校野球大会では決勝戦で筑陽学園(福岡)に惜敗したが、春秋連続の準優勝となった。目標の優勝に届かなかったが、先発には1年生が多く、川崎絢平監督は「収穫は多く、冬場の練習で2段階、3段階レベルアップできる」と打線に切れ目のない“打ち勝つ野球”に力を注いできた。

 この日、練習グラウンドで吉報を聞いた川崎監督は「甲子園で勝つことを目標としてきたので、これは通過点。ベスト8以上にいったことはないので、みんなでもう一度競争をしよう」と選手に伝えた。

 キャプテンの表悠斗(2年)は「ひとスイング目から強く振れるように一球一球にこだわりたい。一戦一戦全力で戦いたい」と話し、仲間と共に喜びを爆発させた。

 

センバツ初出場 大分

 

 センバツ初出場となる大分は、2016年の全国高校野球大会以来の夢舞台に立つ。25日午後3時45分ごろ、小山康直校長が待ちわびる校長室に「センバツ初出場」の吉報が届いた。小山校長は目を潤ませ「喜んでお受けいたします」と答えた。

 

 知らせを受けた選手たちは「よっしゃー!」と大喜び。キャプテンの足立駿(2年)は「素直にうれしい。知らせを聞いた瞬間は新チームになってからの県大会や九州大会を思い出した。これまで2度甲子園に出ているが勝っていないので、自分たちで歴史をつくりたい」と意気込んだ。

 

 昨秋の九州地区高校野球大会で4強に進出し、選抜出場をたぐり寄せる原動力となったエースの長尾凌我(2年)は「自分の持っている以上の実力が出るわけではない。持っている力を全て使い切り勝ちたい」と話す。秋から1日6食を課し体重は4㌔アップ、球速も球種も増え、チームに勝利を呼び込む覚悟だ。

 

 松尾篤監督は「投手の仕上がりが良く、秋以降は打力アップに取り組んだ。甲子園では打てないと勝てない。選手は力を付けている。日本一になる権利はどこにでもある。せっかくセンバツに出るのだから頂点を目指したい」と大きな目標を掲げた。

 

センバツ初出場を決め喜ぶ大分の選手たち

 

(柚野真也、緒方美香)

 

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