コンディショニング特集⑤ マネプロ普及に取り組むスポーツトレーナー
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マネージャーもスタッフの一員
Q:昨年から部活動のマネージャー向けに応急処置法講習会を開催していますが、きっかけは?
昨年10月から高校、大学の部活のマネージャーを対象に「マネプロ(マネージャープロジェクト)」を始めました。現場に出て思ったのですがトレーナーのいない現場は多い。選手のすぐ近くにいるのは誰だと考えたときにマネージャーという存在が大きかった。選手のために一生懸命頑張っているけど、雑用が多く、「どこまで私たちが踏み込んでいいんだろう」と思っている子が多かった。ならば、彼女たちにトレーナーの初歩的な技術を伝授すれば、選手にとってもプラスになると思ったのです。
Q:実際に講習会では、どのような内容の講義を行っているのですか?
応急処置の部分です。けがをした選手に対し、どのような処置をするのか。初期対応で復帰までの期間が決まると言っても過言ではない。座学からテーピングの巻き方まで、ある程度の知識と技術を教え、あとは質疑応答が多いです。置かれている環境や競技によって異なるので、より実践的に、明確なアドバイスができるように心掛けています。
Q:マネージャーに求めることは?
トレーナーとの線引きは難しいですが、マネージャーにある程度の知識と技術があれば選手は安心してプレーできます。マネージャーが選手の一番身近にいるので、お世話係ではなく、スタッフの一員として、チームの強化に関わるぐらいの気概で取り組んでほしいです。
マネージャーの技術向上を目指す「マネプロ」
プロフィール
牧芳恵 PLUS+ONE 代表/スポーツトレーナー
資格:健康運動実践指導者、NSCA認定パーソナルトレーナー、FAライセンスレベル3など
育成年代でのトレーナー実績を積み、現在は幅広い年齢層に対し体づくりの知識を提供し、さまざまな競技でのトレーナーとして活動中。
コンディショニング特集
(柚野真也)