アーチェリー 己を律し、己に勝ち、全国上位を目指す 筒井楓(大分舞鶴2年)

2018/09/20
  • 新人大会

 ただ、デメリットもあり、試合前や試合中に自分では気付かないフォームの乱れを微調整できない。アーチェリーは弓を射るまでのルーティーンが多いが、筒井は「私の場合はここだけを気を付ければいいというポイントが(他の選手に比べ)少ない。感覚がズレたときの引き出しが少ないので修正できない」と話す。他にも大会に出場するときの事務手続きなど、競技以外での苦労も絶えない。

 

 それでも冷静に自分を客観視し、自分を律し、向上心を高く保つことで壁を乗り越えてきた。正確に矢を射り、弓をコントロールする強靭(きょうじん)な筋力を身に付け、プレッシャーに打ち勝つ強い精神力を求め、日々努力する。そんな娘を母は、「自分で目標を立て、自分で方向性を決めるしっかり者。周りの方の助けもあり、一生懸命に練習できている」と見守る。

 

 無所属、無名だった新人は着実に力を付け、今年3月の全国選抜大会、6月の全国高校総体(インターハイ)に出場し、予選を通過するまでとなった。「コンスタントに”全国標準”の600点を出せるようになったら全国で戦える。そこを目標にこれからの大会で結果を出せば、アーチェリーをしたい人が増え、部ができればうれしい」と笑顔で話した。

 

九州大会、全国大会での活躍が期待される

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ