注目選手 バスケットボール男子(1) チームを背負うエースの現在地 【大分県】
2025/02/24
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舞鶴復活の核となるキャプテン
甲斐翔大(大分舞鶴2年)
得点力4 アシスト力3 リバウンド力3 ディフェンス力3 経験4 ポテンシャル4
広いシュートレンジと高いシュート力を持ち、チームの得点源として活躍するエース。キャプテンとしてのリーダーシップにも優れ、チームをまとめる精神的支柱だ。試合中、劣勢の状況でも決して下を向かず、誰よりも声を出して仲間を鼓舞し、自らが見本となるプレーを見せる。その姿勢は、ここ数年優勝から遠ざかっている大分舞鶴の「古豪復活」の象徴ともいえる。
池田剛監督は大きな期待を寄せ、キャプテンに任命した。「1年の頃から試合に出場し、実績も十分。もっと強気なプレーでチームを引っ張ってほしい。それだけの実力もあるし、リーダーとしての素質も備えている」。チームを支える責任を背負いながらも、甲斐はプレッシャーを力に変え、コートで存在感を発揮している。
1月の県高校新人大会では、準決勝で惜しくも敗れた。しかし、相手は留学生を擁する強豪チーム。組織的な守備と高いシュート成功率で真っ向勝負を挑み、勝利まであと一歩のところまで追い詰めた。「新チームとして初めての試合で手応えをつかんだ。自分たちのバスケに間違いはないと確信できた」と甲斐は振り返る。
その言葉には、冷静な分析力と揺るぎない自信がにじむ。そして最後に力強く言い切った。「俺らの代で強い舞鶴を取り戻す」。このキャプテンの存在が、舞鶴復活のカギを握る。
(柚野真也)