課題であった守備は、大会後からマンツーマンディフェンスを中心に、仕掛ける位置を変えた数パターンの戦術を落とし込んでいる。今村監督には、「失点をある程度抑えることができれば、持ち味の攻撃力を発揮できる」との算段があり、「全員に走力があるので、そこを生かしたい。相手が嫌がるディフェンスをするためには強度が必要なので、短い時間で交代できるように10人のメンバーは必要」とチームの底上げに注力する。

　ようやく全員そろって練習できるようになり、16日から始まる九州大会では各県３、４位チームのトーナメント戦に出場する。栁井は「相手は僕たちより格段に強いが、攻守の切り替えのスピードを上げて、粘り強い守備で接戦に持ち込めば勝機はある」と話し、鈴木は「けが人が復帰してレベルアップできている。全部を出し切って、次につながる課題を見つけることができればいい。４月の南九（南九州四県対抗選手権）、６月の県高校総体で結果を出したい」と先を見据えた。

チームの中軸を担うキャプテンの鈴木大成

（柚野真也）