県高校新人大会 バスケットボール男子 意地とプライドのぶつかり合いを制した別府溝部学園が頂点に

2022/03/22
  • 新人大会

 第1Qから両チーム、強度の高い守備から攻守の展開の速いトランジションゲームとなる。溝部学園はウインターカップ(全国高校バスケットボール選手権大会)で活躍したエースガードの大庭涼太郎(1年)が徹底マークにあい、試合をコントロールできない中、キャプテンの後藤が「自分が得点源になる」と果敢に1対1を仕掛け、チームを引っ張った。

 

 そしてもう一つ、溝部学園には「絶対に負けられない理由があった」。今大会限りで退任が決まっている末宗直柔監督の花道を飾ろうとチームが結束。「厳しい指導だったけど、いつも自分たちのことを考えてくれた監督。成長した姿を見せて送り出したかった」と後藤。第3Qに最大15点差をあけられる場面もあったが末宗監督は「誰もがうちが負けると思っていたと思うが、選手の勝ちたい思いが勝った」と話す。勝負を諦める選手は誰一人なく、集中力を高め、末宗監督が就任以来言い続けた「激しい守備」を敢行した。「チームとして練習できない時間が多かったが、個々の能力で上回った。今日は勝ったが、ここがゴールではない。全国で勝ち上がり、強い溝部学園を見せてほしい」と末宗監督は試合を振り返り、選手にラストメッセージを送った。

 

退任する末宗直柔監督の花道を飾った別府溝部学園

 

 

(柚野真也)

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