県高校新人大会 バレー女子 ぶっつけ本番で見せた女王のプライド。東九州龍谷が38連覇

2021/01/25
  • 新人大会

 2日間で5試合を消化した今大会。決勝戦はこれまでの貯金を費やし、残り少ない体力を振り絞った。チーム全員の動きは明らかに重かったが、1セット目は佐村とともに新チームの2本柱となる折立湖雪(2年)が力強いスパイクで引っ張った。終盤に4連続ポイントを与えて、一時は3点差まで追い込まれたが逃げ切った。2セット目は苦しんだ。サーブで崩され、いい形で佐村、折立につながらず、リードを許す展開が続く。それでも大崩れしなかったのは全国の猛者と対峙(たいじ)し、積み重ねた経験、日本一を宿命付けられた伝統校の誇りだ。「長い間続いた連覇の記録を私たちの代で途切らせるわけにはいかなかった」と要所で佐村が渾身(こんしん)のスパイクを決め、いつもより派手なガッツポーズでチームを盛り上げた。

 

 不安要素だらけの大会であったが、終わってみれば1セットも落とすことなく完全優勝。竹内監督は「ようやく明日から通常通りの練習ができる。今年もコロナ禍で予期せぬことがあると想定されるが、全員で新しいチームを作っていけるようにしたい」と話す。新生・東龍の序章が始まる。

 

強い気持ちでチームを引っ張った佐村真唯

 

 

(柚野真也)

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