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剣道男子 し烈な2位争いを制した杵築が全国への切符つかむ

剣道男子 し烈な2位争いを制した杵築が全国への切符つかむ

 1月に行われた全国高校剣道選抜大会の県予選は、杵築が決勝リーグのし烈な2位争いを1勝1敗1分で抜け、全国への切符をつかんだ。

 今年のチームは2年生6人、1年生4人。堀郁郎監督は「技術面、精神面ともに波がある。まだまだ発展途上のチーム」と控えめだが、それは大きな可能性を秘めているということでもある。一人一人が自分の役割を理解し、総合力で見事に接戦を勝ち切った県予選はその力の片鱗を見せたといっても過言ではない。

 

 チームをけん引するのは、堀監督が大きな信頼を寄せるキャプテンの香川琉稀(2年)と副キャプテンの松本武己(同)。

 香川は集中力があり、気持ちが前面に出る攻撃的な剣道が持ち味。昨年の県高校総体の個人戦で優勝し、注目を集めた。キャプテンとしての意識や責任感が強く、「(県予選では)大将として納得のいく戦いができなかった。チームの指揮を取りながら、自分のやるべきことをやり遂げたい」と真っ直ぐに全国と見据える。

 松本は小柄だが技術力があり、どんな選手にも臨機応変に対応することができる万能タイプ。「全国に行ったことがないので、どうしても出場したい、勝ちたいという思いで予選を戦った。副将など、後ろを担当することが多いので、前が苦しい時こそ踏ん張りたい」と意気込む。2人の仕上がりがチーム飛躍の鍵になりそうだ。

 

県高校総体では、個人で優勝した香川琉稀

 

 全国大会まで残り1カ月余り。基本を大切にしながら、曜日ごとにメニューを変更してメリハリのある練習を実施する。1年生を含めたレギュラー争いも佳境に入っており、チーム内はにわかに活気づいている。

 

 目標はベスト8。全国未経験の選手も多いが、「最後は勝利への執念が勝敗を分ける」という堀監督の言葉通り、強い気持ちを持つことで、上位に食い込める可能性は十分にある。コロナ禍で試合ができることに感謝しながら、全国で暴れる覚悟だ。

 

全国高校選抜ではベスト8が目標 

 

 

(甲斐理恵) 

大会結果