夏の甲子園県予選特集 注目校紹介(3) 成功体験が勢いを生んだ大分舞鶴が上り調子 【大分県】

2023/07/02
  • 高校野球

 高校球児の熱い夏がやってきた。憧れの甲子園を目指し、第105回全国高校野球選手権の県予選が7月8日に幕を開ける。大会序盤から激戦は必至、実力伯仲のトーナメントの頂点に立つのはどのチームなのか。大会を前に、優勝候補となるシード校を紹介する。

 第3回は直近の県大会で2度優勝し、勢いに乗る大分舞鶴。

 

 4月の九州地区高校野球大会県予選、5月の県高校野球選手権大会で優勝し、勢いはある。けが人も続々と復帰。河室聖司監督は「今が一番、戦力が整っている」と充実感をにじませる。今年のチームは例年に比べるとコールド勝ちが少ないが、ロースコアで勝ち切れる投手力と守備力、勝負強さが光る打力のバランスがいい。

 

 投手の一番手は、制球力があり、安定感抜群の渡辺蒼汰(3年)。河室監督が「ボール球を意図的に投げることができる」と絶賛する投球術で試合をつくる。練習試合を含め、3月から87イニングを投げて、防御率1.86はチーム随一。続く野上龍哉(同)は三振が取れる力強い投球を持ち味とし、5月以降は制球が安定して先発マウンドに立つことが増えた。この2人を柱に、左の糸永遼太郎(同)や下級生が加わる。基本は継投となるが「夏は一戦必勝。次の試合のことなんて考えられない」と河室監督。調子のいい選手に試合を託す場面が増えるかもしれない。

 

打線の爆発力が優勝のカギを握る

 

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