柔道 大分西高校 2年連続全国出場決定 初戦突破目指す

2019/07/01
  • 高校総体

 大分西高校の3年生にとって集大成の一つとなる全国高校総体(インターハイ)の柔道女子団体戦。1年生の頃から同じメンバーで戦い、翌年に1人、その次の年に4人加わり、現在の部員は9人となったが、主力は3年生の3人だ。阿部栄一郎監督は「現在の3年生が入学したときから不動のオーダーができた。インターハイでも変えるつもりはない」と迷いはない。先鋒は名郷未祐、中堅は河野真美、大将は中間瑞紀。団体戦では2年連続となるが、名郷は個人78㌔級で2年連続、中間は63㌔級で3年連続インターハイに出場する。ムードメーカーの河野はインターハイ3年連続の出場を逃したが、実力者であることに変わりはない。

 

 春の全国高校選抜大会県予選でライバルの柳ケ浦に敗れ、三日三晩泣いたというキャプテンの名郷。6月の県高校総体では「みんなに申し訳ない気持ちがあった。最後のインターハイは絶対に出場したいと強く思った。自分が勝って流れを作りたかった」と、相手に対策を練られながらも全て一本勝ちしてチームを勢いづけた。その後の九州大会では思うような結果が出せなかったが、実戦経験を積みインターハイに照準を合わせている。「インターハイに勝つためには強気の柔道を貫くこと。相手に名前負けせず、勝負に徹すれば自ずと結果はついてくる」と阿部監督。

 

 名郷は「悔しい思いはしたくない。全力を出し切って、悔いのない試合をしたい。一戦一戦に集中するだけ」と3年生の思いを口にした。静かな闘志は確実に下級生に伝播し、練習から緊張感が張り詰め、充実した練習ができている。インターハイまでに合宿や金鷲旗高校柔道大会など公式大会に出場し、まずは初戦突破を目指す。

 

部員9人、少数精鋭の大分西高柔道部

 

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