県高校総体男子バレーボール競技 別府鶴見丘が2年ぶり12回目の優勝

2019/06/08
  • 高校総体

第67回県高校総体男子バレーボール競技

6月3日 決勝リーグ最終日 大分県立総合体育館

別府鶴見丘 2-0 大分南

     (25-20)

     (25-18)

 

 決勝リーグ最終戦は大方の予想通り、昨年10連覇を阻まれた別府鶴見丘と連覇を狙う大分南の戦いとなった。共に決勝リーグを連勝し、「勝てば優勝」という緊張感は昨年と同じだったが、今年の別府鶴見丘にはその緊張感を払拭する強さがあった。

 

 試合は序盤から別府鶴見丘ペース。エースの清田晟ノ祐(3年)、白井太陽(3年)らスパイカー陣がテンポよくボールを叩き込み、順調にリードを広げた。意地を見せる大分南に連取される場面もあったが選手たちに焦りはなかった。冷静に対応し主導権を取り戻すと1セット目を奪取。続く2セット目も別府鶴見丘は気持ちいいほどにスパイクが決まり、鍛え上げたブロックがさえた。大分南に仕事をさせず、昨年の激闘がうそのように危なげない戦いぶりで王者に返り咲いた。

 

 「周りからは雪辱をと言われ続けたが意識していなかった。やるべきことをやったから勝てた。目標は全国にある」。すでに全国の舞台を見据えているキャプテンの清田は冷静に話したが、それは他のメンバーも同じ。特に1年生の頃から共に激闘を戦い抜いてきた3年生にとっては最後の全国高校総体(インターハイ)となる。一昨年は予選リーグ敗退、昨年は大分南に阻まれ出場自体を逃しているため、今年こそという思いが強い。

 「何もできなかった。インターハイで今日の分を取り戻したい」(輿水瑛龍・3年)、「勝てたのはスパイカー陣のおかげ。トス回しなどにまだまだ課題がある」(木下福太郎・3年)など、試合後はそれぞれが喜び以上に課題をあげ、全国での飛躍を誓った。

 

 丸山野涼介監督は「ブロックは機能したが、攻撃は機能していない部分がある」、4月から指導する舞裕太コーチは「リードブロック、シンクロ攻撃、トータルディフェンスを強化し、全国で勝つためのスタイルを完成させたい」と話し、気を引き締めた。

 全国での目標は最低でもベスト8以上。新たなスタイルを構築しつつある別府鶴見丘の活躍に期待がかかる。

 

新たに取り入れたブロックシステムが機能した

 

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