県高校総体直前特集 バレーボール男子② 主役は俺たちだ!連覇に向け大分南の挑戦始まる

2019/05/27
  • 高校総体

 昨年の県高校総体の主役は紛れもなく大分南だった。10連覇を狙う別府鶴見丘との決勝戦、フルセットに及ぶ大接戦を制しての初優勝に会場中が沸いた。しかし、その後は、春の高校バレー県予選、県高校新人大会、全九州総合選手権大会県予選と、再び別府鶴見丘の前に涙を飲んできた。「昨年の優勝校だが、挑戦者でもある」とは柿原茂徳監督の言葉だ。

 

 現在、チームの中心は2年生。成長著しいエースの羽田野拓実(2年)と城井隆匡(2年)は、県高校新人大会、全九州総合選手権大会県予選では荒削りながら大きな存在感を見せた。この2人がどこまで粘り、どんなプレーを見せるかが勝敗を左右すると言っても過言ではない。どちらも中学時代に全国大会を経験しており、大一番の試合に強く、チームの起爆剤として大いに期待がかかる。

 

 最後の県高校総体に臨む3年生の覚悟も大きい。キャプテンの森田元希(3年)は、「目標は連覇。2年生が中心のチームだがキャプテンとして、リベロとしてチームの雰囲気を作っていくのが自分の役目」と覚悟を語る。昨年の県高校総体優勝の立役者の一人であり、ゲームキャプテンの齋藤一真(3年)も「優勝の先の全国上位を目指す」と話し、持ち前の明るさと元気の良さでチームメイトを鼓舞する。

 

 「(県高校総体の)エンドラインに並んだ時、やるべきことを全てやってきた。そう思えるかどうかで勝敗が決まる」。大分南は、柿原監督の言葉を胸に、一人一人が自分の立場を理解し、連覇へ向け思いが一つにまとまりつつある。

 

 1年生からほぼ同じメンバーでやってきた別府鶴見丘と比べ「チーム経験値」が低いのは承知。高さやパワーで劣るのも理解している。拾い、つなぎ、最後は全員の強い思いを糧に連覇を目指す。

 

大会連覇を目指す大分南

 

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