県高校総体直前特集 サッカー男子① タレントぞろいの大分が優勝候補筆頭

2019/04/23
  • 高校総体

サッカー男子注目校&注目選手紹介①大分高校

 

 今年も県内の高校部活生にとって最大の大会となる高校総体まで1カ月余り。そして、5月31日に行われる総合開会式に先駆けて、男子サッカーの初戦は早くも5月18日にキックオフを告げる。

 全国高校総体(インターハイ)への出場権を懸けた戦いに挑む約40校から、トーナメントが終盤を迎える頃には新たなスターが現れるかもしれない。

 興味の尽きないこのトーナメントを徹底的に楽しむべく、大会直前企画として注目校と注目選手をお届けする。

 

大分高校 昨年度の実績

 

県高校新人大会 優勝

OFAリーグ1部 2位

全国高校選手権大会県予選 優勝

県高校総体 優勝

 

 優勝候補筆頭は大分。昨年度はインターハイに続き、全国高校選手権大会に出場し、新チームになってからは2月の県新人大会でも優勝した。どのポジションの選手も技術が高く、チームの屋台骨を支える選手が2度の全国大会を経験していることは大きな財産だ。

 

 中盤を構成する重見柾斗、菊地孔明、永松恭聖の3年生は自在にポジションを変え、大分の攻撃を引っ張る。互いのパス交換で崩すこともできれば、単独で突破することもでき、攻撃のアイデアは豊富だ。誰か一人抑え込んだとしても勢いを止めることはできないし、誰かが不調であっても補えるため対戦校にとっては厄介な存在となる。

 

 華やかな攻撃に注目が集まるが、今年度のチームも堅守を誇る。キャプテンのDF佐藤芳紀(3年)が守備を統率し、安定感を支える。小野正和監督はトーナメント戦の戦い方を心得ており、「勝ち上がるためには失点を抑えなければいけない」と守備の構築を最優先してきた。まずは自陣でブロックを作り、複数の選手が挟み込み、ボールを奪う戦術を浸透させた。県新人戦、九州新人大会後に、全国の強豪校と練習試合を重ね、実践形式の場である程度の手応えは得た。

 

 ただ、強者の立場となる県総体では対戦相手が引いて守ることが想定される。専守の相手に焦らずに戦えるかがポイントとなりそうだ。「攻め疲れたところでカウンターやセットプレーの対策が必要。先制を許すとさらに守りを固めてくると思うので、常に自分たちがリードした展開にしたい」と小野監督。リスク管理を徹底し、柔軟かつ的確な選手起用で2年連続12回目の優勝を目指す。

 

県総体に向け、上々の仕上がり

 

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