大分商業高校 県総体は苦戦するもチームは成長
- 高校総体
「打倒東龍!」を目指す大分商業は、決勝リーグで東九州龍谷に敗れたが2勝1敗で準優勝し、九州大会への切符を手にした。
準優勝への道のりは決して楽ではなかった。予選トーナメント3回戦では、日本文理大付に1セットを取られ、決勝リーグでも国東に最後まで苦戦した。森一郎監督は「相手のサーブに苦しめられた。(3回戦で)1セット取られたのはチームを作り上げていく上での生みの苦しみだった」と振り返る。
今年のチームは大型選手が多く、アタックの打点、ブロックともに高いのが特長。主将でセンターの黒佐早姫(3年)、下川菜々子(3年)を中心に、エースの岡部さくら(2年)、サウスポーの籔谷理咲(2年)が攻撃の要となり、高さを生かしたバレーを目指す。また、3年のセッターの大下華帆は的確なトスに定評があり、メンタル面ではリベロの浜野美生が積極的に声を出し、チームの雰囲気を明るく盛り上げる。
九州大会では、サーブへの対応の強化を図る。また、エース岡部が故障し万全でない中で、第二のエースの育成にも力を入れる。1年生の高城優亜、後藤優姫、2年生の藤田莉佳がその候補であり、チーム内での競争力を高めていく。攻守がかみ合い、安定して勝っていくためのチーム作りがこれからの課題となる。3年生にとっては集大成となる大会。九州大会にかける思いも大きい。その思いを1、2年がくみ取り、目標となるベスト8を目指す。(緒方美香)
■注目選手■
背番号9 岡部さくら(2年) レフト
エース・ポイントゲッターで攻撃の要であるが、半月板を痛め2月に手術をした。県総体を目標にリハビリに励み、いまは故障前の7~8割のレベルにまで回復したという。しかし、まだ筋力は戻っておらず、一日も早い完全復帰が待たれる。
背番号12 浜野美生(3年) リベロ
強打に対して反応が抜群。相手の速いスパイクでもすぐに反応し、確実に拾う。守備範囲は広い一方、レセプション返球率はそれほど高くなく、これからの課題となる。