東九州龍谷高校 高い攻撃力に守備力を加えインターハイ制覇を目指す

2017/06/22
  • 高校総体

 日本一を宿命づけられた東九州龍谷(東龍)にとって、県総体での優勝は過程でしかない。相原昇監督は「どんな大会、どんな試合でも楽な試合なんてない。一試合一試合を全力で戦い、課題を見つけ修正している」と王者に油断もなければ隙もない。

 

 絶対的エースの中川美柚(3年)を筆頭に、平山詩嫣(2年)、荒木彩花(1年)と各学年に180cmを越える長身アタッカーを揃えた攻撃力は、昨年のチーム以上の破壊力がある。彼女らは決して力任せに打つのではなく、コースに打ち分け、高速トスに合わせる柔軟さもある。

 

 守りにおいては西村弥菜美(3年)をリベロにコンバートしてサーブレシーブの安定感が増した。相原監督は「西村はアタッカーだったから打ち手の心理が分かる。戦術理解度も高く、ウチの大きな武器」と守りの要として絶大な信頼を寄せている。

 

 東龍の強さは何といっても、伝統的な高い守備意識に裏打ちされている。これは毎年のメンバーが変わろうとも変わらない。東龍不変の哲学のようなもの。相原監督は東龍のスタイルについて次のように語る。

「チームのベースはあくまでも守備。ミスをしないことでチームが安定する。そして、そこからいかに攻撃に移るかが勝負のカギになる」

 

 ミスのない守りと高い攻撃力の融合で2013年以来のインターハイ制覇を目指す。(柚野真也)

 

 

■注目選手■ 

背番号2 中川美柚(3年) レフト

バレーセンスはピカイチ。183cmと挑戦ではあるがサーブレシーブが安定しており、柔軟性がある。最上級生となり自覚が芽生え、勝負への執着心が増した。未来の全日本のエース候補として注目を集める逸材だ。

 

背番号3 荒木彩花(1年) レフト

アジアユース女子バレーボール選手権大会(U-18)に出場し、主力選手として優勝に貢献した。 中学時代から注目を集め、全国都道府県対抗では、過去に木村沙織などが選出された最優秀賞を獲得した実績がある。

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ