2018県高校総体レポート(バレーボール競技・女子)  盤石の東龍が34回目の栄冠、復調した大分商業が準V

2018/06/13
  • 高校総体

 バレーボール女子は東九州龍谷(東龍)が磐石の強さを見せ、18年連続34回目の優勝を飾った。

 東龍の代名詞である高速バレーは今大会も別格だった。相原昇監督の「今年はセッターで勝つ」という言葉通り、セッターの園田風音(3年)にボールが返ると、相手チームにブロックの暇さえ与えず、平山詩嫣(同)や合屋咲希(同)、荒木彩花(2年)ら主力が鋭いスパイクをたたき込む場面が幾度も見られ、“全国級”のスピードに会場が沸いた。試合を組み立てる大役を担う園田は「リズムに乗ってうまく相手をふれた」と試合後の充実感を口にしながらも、「まだ安定していない部分がある。チーム全体で攻める気持ちを持ってやっていきたい」と課題を挙げ、日本一への固い決意を見せた。

 全国高校総体前に開催される「アジアジュニア女子選手権大会(U-19)」の日本代表メンバーに選出された平山、合屋、園田、荒木は、貴重な経験を積むことになる。相原監督は「絶対に負けられないという状況で何かをつかんできてほしい」と主力のさらなる成長に期待をかける。全国へ行けば東龍の高速バレーを封じようと、各チーム対策を練ってくる。楽に勝たせてもらえないのは承知だ。主力がチームに合流後に、課題修正やプランを練り直し万全の状態で全国高校総体へ臨む。

 2位争いは大分商業に軍配が上がった。新チームになってからはけがに泣かされ、思うような結果を残せずにいたが「県総体に照準を合わせていた」というだけあり、決勝リーグの東龍戦ではデュースに持ち込むなど白熱した試合を繰り広げた。

 

全国高校総体では2連覇が懸かる東龍

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ