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2018県高校総体レポート(サッカー競技)  怒涛のゴールラッシュで大分が圧倒 6得点の圧勝で、3年ぶりの載冠

2018県高校総体レポート(サッカー競技)  怒涛のゴールラッシュで大分が圧倒 6得点の圧勝で、3年ぶりの載冠

 大分と臼杵の対戦となった決勝。大分がセットプレーから先制し、その後も加点する理想的な試合展開となり、3年ぶりの頂点に輝いた。

 大分は序盤からキャプテンの山口卓己(3年)を中心にパスをつなぎ、連動性の高い人の動きで臼杵を自陣に押し込んだ。先制点は前半10分、FKの場面で山口が「GKの前にスペースがあったので狙った」とピンポイントのパスを供給し、重見柾斗(2年)が頭で合わせた。同32分にはサイドを攻略し、2点目。「次の1点が勝負と思っていた」と小野正和監督。後半も攻撃の手を緩めることなく追加点を奪いにいくよう指示すると後半8分にCKから3点目、その後も追加点を奪い、大量6得点で勝負を決めた。

 攻撃にばかり目を奪われるが、今大会の大分が勝利を呼び込んだ要因は、5試合で2失点の守備の安定に尽きる。全員の守備意識が高く、センターバックの小沢和真(3年)を中心に統率されていた。対戦相手の多くは大分のパスワークを封じようとロングボールを多用するが、「陣形をコンパクトに保ち、ラインを上げ下げすることでこぼれ球の奪取率を高め、相手の攻撃を封じた」(小野監督)。連戦の疲れがあった決勝は失点したが、最後まで集中力を切らすことはなかった。

 強豪校を次々と破り今大会の台風の目となった臼杵は、点差が離れても最後までアグレッシブにゴールを目指した。後半はDFの肌野辰哉(3年)を前線に上げるパワープレーを試み、一矢報いたが及ばなかった。

 

6得点を奪い圧勝した大分

2018県高校総体レポート〜憧れの舞台を目指して〜

PICKUP PLAYERS FILE

 

決定機を生み出す中盤のコンダクター

 

山口卓己(大分高校3年)

2000年7月21日生まれ、165cm、58kg、大分中学校出身

 

 1年生から強豪大分高校で先発の座を勝ち取ったボランチ。中盤の底で長短のパスで試合のリズムを作り、セットプレーでは精度の高いパスを供給して決定機を演出する。トラップ技術が高く、ピッチを俯瞰(ふかん)できる広い視野を持つ。

 決勝戦ではFKから先制点、CKから3点目をアシスト。5点目は相手からボールを奪い、ドリブルで運び、ソフトタッチのパスを通し、3アシストで優勝の原動力となった。

 今年はキャプテンとなり、チームを引っ張る立場となったことで自覚が芽生えた。「これまでは自分のプレーだけに集中すれば良かったけど今年は違う。先輩たちが全国舞台を経験させてくれたので、次は自分が恩返しをする番だ」。強い思いを秘め、全国舞台に挑む。

 

 

(柚野真也)

大会結果