
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
県高校総体直前特集 バレーボール女子#05 大分西高校
東九州龍谷を頂点に臼杵、国東、大分商業が続く。ここ数年、大分の女子高校バレーボールの序列は変わらないが、ベスト4の高く、厚い壁に大分西は挑んでいる。
6月の県高校総体の前哨戦となる全九州バレーボール総合選手権大会県予選会では準々決勝で国東と対戦した。1セット目は中盤まで互角の戦いを演じた。2セット目は体力も精神力もつき2−0で敗れたが、大きな自信と手応えをつかんだのは確かだ。
神田英臣監督は「やはりベスト4の壁は高い」と振り返ったが表情は明るかった。「国東相手にいい試合ができるようになった。選手は短い練習の中でやってきたことを出してくれた」と称えた。強豪校に比べ戦力は落ちるが、「バレーボールが好きな子が集まり、頑張っているチーム」だ。粘り強くレシーブを拾い続ける根負けしないバレーボールを信条とする。
チームの中心は3年生の2人。身長170cmの村上咲麗子は力強いスパイクを打ち、キャプテンとしてもチームを引っ張る。もうひとりはレシーブを得意とする石川菜琉。国東戦では必死のレシーブで相手の攻撃に食らいついた。県高校新人大会に続いてベスト8に終わったが試合内容は良くなっている。村上は「これまで勝利への執着心が少なかったが、みんなが負けて悔しいと思えるようになった」と話し、石川は「相手のサーブをしっかり拾えば十分戦える。あとは2セット、3セットを戦い抜く体力が必要」と課題を挙げた。
粘りの全員バレーがチームスタイル
唯一無二のエース
村上咲麗子(3年) ライト 170cm 王子中学校出身
エースとして、キャプテンとしてチームを引っ張る自覚がある。「苦しい時にどんなボールでも得点できるようになりたい」と話す。国東戦では1セット目は豪快なスパイクで得点を重ねたが、2セット目は対策を練ってきた相手のブロックにつかまった。「クロスは得意だがストレート方向に打てるようにならなければいけない」と県高校総体までに課題を克服し、4強入りを目指す。「これからは毎日の練習を大事にしたい。チームは成長している。悔いの残らない試合をしたい」
レシーブの要
石川菜琉(3年) レフト 158cm 大在中学校出身
小学3年から始めたバレーボール。県高校総体で部活を引退する。「今まで教わってきたことを発揮したい。集大成として自分の中でベストの試合をしたい」と強い思いを語った。レシーブを拾い、根負けしないバレーボールを信条とするチームの体現者である。「私にできることをやる。声を出して盛り上げ、県総体までの残り1カ月を楽しみたい」
(柚野真也)
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