全九州高校体育大会 ホッケー男子 悔しさ胸に刻み、玖珠美山が再起誓う 【大分県】
2025/06/25
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攻撃の中心は、U-18日本代表候補のエース清竹雄飛(3年)。圧倒的なスピードとテクニックで相手の守備を突破し、ゴールを量産する。中盤には、1年生ながら全国的にも注目される渡辺侑真を配置する。清竹とのホットラインは、このチーム最大の武器だ。強度の高い守備で構え、ボールを奪ってから一気に仕掛ける。それが玖珠美山のスタイルである。
今大会も予選リーグ2試合で19得点・無失点。文句なしの戦いぶりで準決勝に駒を進めた。しかし、川棚戦では流れをつかみながらも勝ち切るには至らなかった。1点を先行されるも追いつき、粘り強くゲームを支配したが、あと一歩届かなかった。高橋伸介監督は、「接戦をものにできなかったのが課題。だが手応えもあった。全国では天然芝のピッチが主になる。ボールをつなぐチームより、縦に速くを追求するチームが有利になる」と語る。
全国高校総体の舞台では、環境も相手も大きく変わる。そこでは「一瞬の判断」と「局面を動かす個の力」が問われるだろう。玖珠美山もその舞台に向けて準備を整えている。悔しさを原動力に変えたチームは、速さと結束力を武器に、全国での上位を目指す。
点取り屋でエースの清竹雄飛
(柚野真也)