県高校総体 サッカー女子 村上2発でV導く 柳ケ浦18連覇 【大分県】
2025/06/09
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手の内を知り尽くした両者の一戦とあって、序盤から戦術が交錯するち密な展開に。県新人大会でも随所に好プレーを見せた稲葉学園のFW奥村澪愛(2年)に対し、柳ケ浦はDF伊藤白羽(2年)をマンマークに付ける対応を見せた。一方の稲葉学園も、球際で体を張り、数的優位を作る守備で応戦。互いに譲らない激しい攻防が続いた。
そんな中、前半終了間際にエース松田が足首を負傷し交代。サイド攻撃の核を失ったことで、後半は一時こう着状態に陥ったが、再び村上が輝きを放つ。後半22分、相手の後方からのボール回しに対し、ハイプレスを仕掛けボールを奪取。そこからMF門馬有琉(2年)のクロスのこぼれ球に反応し、今度は左足で冷静にゴールを決めた。苦しい時間帯での貴重な追加点。左右両足を使い分け、広いプレーエリアを持つ村上らしいゴールだった。
次なる舞台は20日から長崎で開催される九州大会。全国高校総体への2枠をかけた戦いが始まる。林監督は「九州大会は守備の連係をさらに深めて勝ち抜きたい」と意気込む。昨年は全国高校総体で創部初の全国3位に輝いた。堅い守備をベースに、再び全国の舞台での躍進を目指す。
全国総体出場を目指す柳ケ浦
(富田充)