県高校総体 サッカー男子 苦しい時間帯を耐え抜き、大分鶴崎が3年ぶりの頂点へ 【大分県】

2025/06/06
  • 新着
  • 高校総体

 先制したことで選手交代やポジション変更を重ねて反撃を試みる相手に対し、前がかりになった隙を見逃さなかった。後半15分に、DF山本一晟(3年)がハーフウェイライン付近でボールを奪うと、左サイドを駆け上がりグラウンダーのクロスをゴール前へ。逆サイドから走り込んだDF中西俊喜(同)が左足で冷静に流し込み、待望の追加点を挙げた。さらに試合終了間際にCKから吉元が頭で合わせ、ダメ押しとなる3点目。「流れが悪い中でしっかり耐えたことが結果につながった」と語る吉元にとって、体を張り続けた守備の末の「ご褒美」となる一発だった。

 

 福島で開催される全国高校総体への出場権を獲得。キャプテンのMF河野歩夢(同)は、「昨年の全国選手権では悔しい思いをしたので、自分やチームが成長した姿を全国の舞台で示したい」と意気込みを語った。首藤監督は、昨年の全国選手権で帝京大可児に1-5で敗れた経験に触れ、「あの悔しさが今の成長につながっている。たとえ大敗することがあっても、その過程がチームを強くすると信じている」と、自分たちのサッカーを貫くと宣言した。

 

3年ぶりの優勝に歓喜する部員たち

 

 

(富田充)

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ