県高校総体前特集 バレーボール男子(1)別府鶴見丘 勝利は「憧れ」か、それとも「覚悟」か 【大分県】
2025/05/12
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「今の3年生は精神的に弱い部分があり、苦しい場面で同じミスを繰り返す。九総予選も最後はキャプテンのミスで終わった。そこを改めない限り、準決勝は突破できない」そう話す舞監督が理想とするのは、「苦しいとき、3年生が引っ張れるチーム」。
キャプテンの一宮斗真と、1年の頃から得点源として活躍する佐藤亮介を中心とした3年生が県高校総体までにどこまで成長できるか、精神的に強くなれるか。そこにチームの命運がかかっているといっても過言ではない。
舞監督の思いを受けて選手たちも少しずつ変わり始めている。特にキャプテンである一宮の意識は明確だ。「(九総予選の)敗因は他のチームが新人大会からしっかり成長していたのに、自分たちは成長できていなかったこと。全員向いている方がバラバラで、チームとしての一体感も足りなかった。まずは自分がキャプテンとして心を入れ替え、積極的な声掛けなどを通じてチームの一体感を増す必要がある。試合ではエースとしての自覚を持ち、誰が見ても納得できるようなプレーで貢献したい」と真っすぐに前を見据える。
現状、県高校総体優勝への道は決して平坦ではない。だが、自分たちに足りないもの、弱さを自覚した選手たちは殻を破ろうと必死にもがいている。4月に入部した1年生の中には中学時代に全国で活躍した阿部夏輝や谷川叶羽(かなと)など逸材もおり、県総体までに大きく飛躍する可能性も十分ありそうだ。
県総体では古豪復活を目指す
(甲斐理恵)