全国高校総体 飛び込み男子 キレキレ演技で池辺寛人(別府翔青3年)が3位入賞 【大分県】

2024/08/20
  • 高校総体

 予選が終わり、決勝までの3時間。集中力を切らさず迎えた大一番。最終演技者(予選トップ)として堂々の立ち振る舞いで前半の5本を飛び、2位で折り返す。ただ、調子が良すぎた余り空中演技から入水までの0コンマ数秒に余裕が生まれた。キレすぎた体が逆にジャンプとマッチしなかった。そのわずかな時間のタメがつくれず、普段通りの入水ができない。それでも「この1年間はメンタルが鍛えられた。失敗しても引きずらない。次の1本で取り返せばいいという気持ちになれた」と池辺。これまでの苦い経験も加味した自分の中の「データベース」から最適解を探り、微調整を繰り返し、3位入賞につなげた。

 

 予選、決勝を合わせて20本飛び、「感覚はつかんだ」(池辺)。本日行われる高飛び込みは、昨年の全国高校総体で準優勝した得意の種目。ただ、今大会はパリ五輪の飛び込みで男女を通じ初めてメダルを獲得した玉井陸斗(須磨学園3年・兵庫)が出場する。池辺は「あいつはバケモノ。次元が違う」と話すが、「せっかくの地元開催なので、応援を力に楽しんで飛びたい」と気負いはない。三つ目のメダル獲得を狙う準備はできている。

 

表彰台に立った池辺寛人

 

 

(柚野真也) 

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