全国高校総体 剣道男子団体 地元の応援を背に明豊が準V 【大分県】

2024/08/08
  • 高校総体

 予選リーグは最も厳しいパートとなったが、福大大濠(福岡県)、小山(栃木県)に1勝1分で突破。決勝トーナメントの1回戦から準決勝までの3試合は、水口が先勝して勢いをつけた。「自分の役割は最初から飛ばし、次につなげること」(水口)と全開。先鋒の役割を果たしたが、決勝では相手が一枚上手だった。試合巧者の九州学院に先鋒戦で勝利を許し、勢いをそがれると、次鋒以降も流れを引き戻すことができなかった。

 

 日本一にあと一歩届かなかったが、地元の応援を背に選手は持てる力を存分に発揮した。キャプテンの石原稜晟(3年)は「仲間を信じてチームが一つになれた。支えてくれた方々に、明豊らしい一本を狙う剣道を見せることができたので悔いはない」と言い切った。観客席には3年生の戦う姿勢と、負ける悔しさを見つめる下級生がいた。「3年生の大きな背中を目に焼き付けた後輩たちが、次はやってくれるはず」(岩本監督)。来年は創部10年目の節目の年を迎える。名実ともに「名門校」の仲間入りを果たした明豊の躍進は続く。

 

力を出し切った明豊のメンバー

 

 

(柚野真也)

 

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