夏の主役たち⑪ 剣道女子 総合力で今年2度目の日本一を目指す明豊 【大分県】

2024/06/30
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 東に引っ張られるように他のメンバーも成長している。飛び込み面を得意とする中元緑映(2年)は、派手さはないがしっかりポイントを取れる選手。全国選抜以降に足を使ったスタイルに移行し、力を伸ばしている。団体戦では中堅を担うことになりそう。

 試合巧者の大前瑶華(2年)は、対戦相手によって柔軟に対応でき、一本を取る剣道に磨きがかかる。「東さんの負担を減らしたい。前の4人で勝負を決めたい」と副将として自覚が芽生える。

 

 岩本監督は「団体戦は総合力が問われる。全体の流れを読み、対戦相手や時間に応じて、勝たなければいけない状況なのか、引き分けでもいいのか判断できなければいけない」と日本一になるためのポイントを挙げる。絶対的なエースがいるのは武器ではあるが、それは相手にとって対策を練りやすくもなる。「引き分け狙いの相手に勝ち切るのは東でも難しい。だからこそ他の4人の力が必要になる」(岩本監督)。地元開催となる全国高校総体では5人の力を結集して、再び頂点を目指す。

 

個人、団体で日本一を狙う東瑚子

 

 

(柚野真也)

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