県高校総体 ハンドボール男子 ライバル同士の一戦は大分雄城台に軍配 【大分県】

2024/06/04
  • 高校総体

 前半は3点のリードを許したが、チームに焦りはなかった。守備強度のギアを上げ、後半早々に同点に追いつく。そこからはシーソーゲームが続いたが、勝負どころとなった場面で調子の上がらなかったゴールキーパーの多田碧飛(2年)を再びコートに戻す。自分のふがいなさに悔し涙を流していた多田に対し、平井監督は「泣くくらいなら今すぐ帰れ。チームのために何とかしたいならプレーで示してみろ」とあえて厳しい言葉を掛け、コートに送り出した。監督の叱咤(しった)に奮い立った多田は、再三の決定機を阻止して流れを呼び込んだ。攻めあぐねる大分に対し、速攻から得点を重ねた大分雄城台が徐々にリードを広げタイムアップ。2年連続14回目の優勝を手にした瞬間、選手は喜びを爆発させた。

 

 九州大会、全国高校総体までには、けが人が復帰する。スケールアップは確実で、平野は「個々の力をもう一段階アップして、一人一人が点を取れるチームにしたい。目標は全国ベスト4」と、次の戦いを見据えた。

 

2年連続14回目の優勝となった

 

 

(柚野真也)

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