県高校総体前特集 バレーボール男子④ 沈着冷静に力を出し切る大分工業【大分県】

2024/05/19
  • 高校総体

 とはいえ、昨年のような突出した力を持つ絶対エース、軸となる選手はいない。江崎監督は九総予選後にチームの立て直しを行い、どうしたら勝てるのか模索してきたという。「近年で一番難しい。軸となる選手が必要だが、単にスパイクが打てる、技術的に優れている選手を指すのではない。はい上がってこようとするハングリー精神が必要」。選手たちもその思いに応えるために必死だ。キャプテンの遠島飛童(3年)や得点源としての活躍が期待される藤野功季(同)、エース候補の和間志苑(2年)など上級生、下級生問わず自分のあり方を考えながらひたむきに練習に取り組んでいる。

 

 現状、守りは安定しているが、高さや攻撃力で勝る大分南にはそれだけでは勝てない。遠島が「勝つために一番必要なのはチーム力。九総予選で見えてきた課題に向き合うと共に、普段からキャプテンなどの立場、学年関係なく積極的に声を出し、仲を深めている。それぞれが自分の立場を自覚し、プレー一つ一つの質にこだわりながら全員で優勝を目指したい」と話すようにチーム力を磨き、一丸となって優勝をつかみ取る覚悟だ。

 

2年ぶりの優勝を目指す

 

 

(甲斐理恵) 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ