県高校総体 ローイング男子 シングルスカルとダブルスカルを制した日田三隈が3年ぶりのV 【大分県】

2023/05/30
  • 高校総体

 予選を1位通過し、決勝レースでは予選から6秒42を短縮する3分48秒20で頂点に立った。林は「最初からスパートしたかったが、他が速くて抜け出せなかった。中盤の苦しいところで再スパートをかけることができた」と勝因を語り、上地は「俺たちならやれると声を掛け、ストロークを合わせることで力が出た」と苦しい展開を勝ち切れたことを喜んだ。小学生から仲良しの2人は、高校入学を機にローイングを始め、競うように筋力トレーニングで体を大きくし、競技に打ち込んだ。初めての全国舞台に向け、「インターハイ(全国高校総体)では全力を出し切る。その先に結果がある」と声をそろえた。

 

 シングルスカルで優勝した櫛野亨斗も2年生。他の部員と同じく高校から競技を始めた。中学までバスケットボール、水泳をしていた体力を武器に出力にこだわり、オールをこぎ続けた。林や上地と同じかじ付きクォドルプルのメンバーだったが、初めてシングル艇に乗り出場した。「予選、決勝とも緊張でガチガチのスタートで、思い描くレースができなかった」と反省するが、技術を補うパワーを見せつけ予選、決勝ともトップでゴールした。「もっと力を付けて経験を積みたい」と今後の上級大会に向けて意気込みを語った。

 

シングルスカルで優勝した櫛野亨斗(手前)

 

 

(柚野真也)

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